942: 名無しさん@おーぷん 2015/03/30(月)16:42:36 ID:sPI
今はもうアラサーなのでそんな元気もないけれど、
若い頃の私は正義厨だった。

子供の頃の通知表には、「正義感が強く~」
という言葉は高確率で書かれてあったし、
自分自身も警察官になりたかった。

だからといって、学級委員長やリーダー格になるような性格ではなく、
どちらかと言えば大人しい性格。
それでいて、クラスの子が何か悪いことをすれば、
誰よりも先に先生に告げるというタチの悪い子供だった。

確か、私がハタチくらいのころ、母と電車に乗っていた。
電車は満員とまではいかないけれど、
私が乗っていた車両の席は埋まっていて、
立っている人が数人いた。


私と母は席に座っていたんだけど、
どこからか女の話し声が聞こえてきた。
どうやら女は電話で話しているようで、かなりの大声。
しかも緊急を要する会話ではなく、世間話。

みんな聞こえないふりをして、俯いていた。
そんな中、私は「迷惑!」と思った時には席を立って、
女の声の方へ歩いていった。

女は同い年くらいの人で、
私は女に「五月蝿いんですけど!」と怒鳴った。
すると女は、目が合っても
ニヤニヤしながら電話を続けた。

私はもう瞬間湯沸かし器のように怒りが込み上げてきて、
女に取っ付きかかった。
それで抵抗する女から電話を取り上げて電源を切ってやった。
電車を降りたあと、その一部始終を見ていた母から
「アンタ、恥ずかしいよ」と言われた。

母によると、周りにいた人々も私について
ヒソヒソと話していたそう。
「黙ってりゃいいのに」とか「どっちも迷惑だよ」とか。
私は正しいことをしたと思っていたのに、
世の中の大人からすればどっちも恥ずかしい行為
だったことが衝撃的。

ちなみに私は今、基本スルーで生きています。