現在は夫婦共働きで収入もそれなりにあるけど、私と付き合う前は旦那が
フリーターだったせいで、28才まで実家に寄生してお金も入れずに生活していた
らしい。今は正社員として真面目に働いているのも両親の支えがあったんだ。と
思うように心がけ、毎月4〜5万円をウトメに小遣いとしてあげていた。
ある時、親戚が集まって食事をしていた時に、酔っ払った親戚のじーさんが
「デキ婚して○○家(旦那の実家)の人間になる事をもくろんでたんだって?
それを誤魔化すために毎月金握らしてんだってなー」と言われてキレた。
確かにデキ婚だ。それで結婚になったのは否定しない。だけど、別に旦那の
実家に入りたいとかそんな事考えた事なかったし(狙うような財産も資産もない)
毎月小遣いあげている事も、親戚にはそんな風に言っているんだと思うと悔しい
から、翌月からお金を渡さなかった。
最初の2ヶ月は何も言ってこなかったが、3ヶ月目に「生活苦しいのかい?」と
さり気なく聞いてきた。「別に苦しくないですよ。何故?」と満面の笑みで返答。
「え、えっとホラ、前はお小遣いくれたりしてたのに、最近ないからお金に困って
いるんじゃないかな?って心配してたのよ。」と、しどろもどろで答えるトメ。
「デキ婚して○○家に狙って入り込んだ嫁から、お金を握らせられているんじゃ
お義母さんも息が詰まるでしょうし、恩を着せられているって感じちゃうでしょ?」
と、明るくニッコリしながら冷静に言い放ち「でもねお義母さん、あまりお口が
過ぎますと、熨斗付けてムスコちゃんお返ししますね。財産なんていりませんから」
と追加したら、トメが焦りながら「ヨメコちゃん何言ってるの?意味が分からないわぁ」
ときょどりまくりながら言い訳みたいな事を言い出して、グチグチ何やら言ったけど
イライラがピークなのに笑顔で対応してストレス倍増中の私の耳にはトメの言葉は
入ってこず、ただの苛々の増す雑音にしか聞こえなかった。
その雑音にもウンザリしたので「あーもう五月蝿いなぁ。お金欲しいんでしょう?
ホラお小遣いあげるから少し黙りなさい」と言って、トメの手を掴み50円のっけた。
ポカンとしているトメに「大事に使うのよ」と言い残して帰ってきた。