長いので、二つに分けて。フェイク有。私が家を出ていた頃の話なので、伝聞である。
私には、十歳ほど年が離れた従妹がいる。素直で利発でお手伝いも良くする子で、私も両親もその子を大変に可愛がっていた。
「おじさん、偉くないの?」
と、目に涙を浮かべながら聞いたという。
「お前のおじさん下っ端w」
と嘲笑されたそうだ。
私の父はとある一部上場企業に勤めていたが、Aパパも同じ会社で働いていた。Aパパの職位は課長。一部上場企業の本社勤務の課長を親に持っているというのがAの自慢の種。
「私のおじさんだって、同じところに勤めているよ。」
と反論したそうだが、数日後にAから上記の台詞を返されたという。
そこまで聞いて母が思い出したのが、Aママの存在である。
私の母は、Aママを時々近所のスーパーで見かける事があった。ご近所さん情報で、Aパパが私の父の同僚であるとは知っていたが、夫の会社の関係を持ち出してどうこうする気の無
い母は、Aママに話しかけるような事もなかった。
務が続いた人ならば、その人は有望な出世株と判断できるわけだ。
ママからAに伝わって、Aの発言に繋がったのだろう。「転勤が無いという事=私の父のキャリアが本社から始まってそのまま変わっていない」という例外に気付かなかったのが、Aマ
マの頭の残念なところ。